馬のはなむけ
今日は4月から某県庁に転職する知り合いと、昼食をとりながら公務員の仕事に関していろんな話をした。
彼はひと回り以上も年下。現職は一部上場の情報関連企業。これからというときに思い切った転職、しかも公務員への真反対へのとらばーゆ。アラン・プロストがマクラーレンからフェラーリに移籍するくらい(古いっ!)の変身です。
実は、かくいう私も30歳で某自動車メーカーからの公務員への転職経験者。
ワクワクと不安が入り混じった状況の彼へ、公務員の実状も正直に話しながら、それでも「公務員って捨てたもんじゃないぜ」って激励してあげたかったのです。
彼の転職の要因は、現職でのキャリア形成に不安が見えたことが大きかったようだ。
私は持論として、「現在に不満があるだけで転職しては絶対に後悔する」と思っている。現職は辛く続けられないかもしれないけれど、ネガティブな気持ちから始まる転職では、新しい仕事へ正しいモチベーションが持てないと思うから。前向きなビジョン・ミッションが転職の理由であるべきだと思っている。
彼の場合は、ビジョン・ミッションがうまく言葉にできていないところはあるけれど、現職では外的な要因も含めて、実現が非常に困難な状況が見えたのだろう。
広い意味で社会に対するビジョン・ミッションをブレさせることなく、新しい立ち位置で実現したいとの気持ちが受け止められた。
それと、自信を持ち過ぎていないところが彼の良さのひとつだと思う。
「自分はもっとできるはずなのに、周りが理解してくれない。環境が整っていない。」
こうグチってしまうと、人は成長しない。
謙虚になること、自身を見つめなおすこと、「お陰様」と思える心がやはり大事なんだろうな。
春からの彼の活躍を祈るや切。