ゴミ拾いをゴミ拾いだけにしない
通勤途中、とある中学校近くを歩いている。
定期的に見かける集団。たぶん何かの部活の生徒と顧問の先生のようだ。
学校の周囲のゴミ拾い。楽しそうに活動してる姿を清々しく感じている。通勤の急ぎ足の速度をちょっとゆるめてみたくなる。
今朝も、いつものようにゴミ拾いをしているのを見かけた。生徒5人に先生。
じゃれあったり、おしゃべりしながらだけど、しっかりゴミを拾ってる。いいなぁ。
その時、突然、先生がゴミを拾いながら「このビニールはあそこのコンビニのもんやな」と言った。
この言葉にハッとさせられた。
ゴミの発生場所や、その場所まで運ばれてきた状況など、1つ1つのゴミについて、先生は何気ない深掘りをしているのだ、きっと。
「そこに落ちているゴミ」でなく、
「あそこから運ばれてきたゴミ」という認識を持たせようとしているのだろう。地理的広がりと時間軸を帯びてくる。
これで、ゴミが発生する過程や、人がゴミを捨てる過程をイメージさせることができる。
それを自分の行動に活かし、生徒たちはゴミを捨てない実践者になれるだろう。凄いひとこと。
ゴミを拾うだけでないゴミ拾いだと感じた。
次に見かけたら「おはよう」と声を掛けてみよう。