ポンコツロボットおやじ風な徒然

技術系公務員というニッチな世界を語りたい

次年度の取組みについてちょっと

次年度に新しく取り組もうと思っている業務の1つに「点検実施者講習会」というものがあります。

これは、建築基準法第12条第2項および第4項に基づく公共建築物の定期点検を効果的に実施するために、点検業務を受託する建築設計事務所建築士等)に市の定期点検に対する考え方や、これまでの定期点検委託業務において見えてきた課題とその対策案を伝えるものです。(市役所的文章やなぁ!)

専門家である建築士の知識やスキルを市の委託業務の中で十分に発揮してもらうために、発注者である市と受注者である設計事務所が意識とベクトルを共有するためのものです。

 

発注者は市ですが、それぞれの施設を所管している担当課には、基本的に事務系の職員しかいません。定期点検は高度な建築技術的な考察を要する業務であり、事務系の職員には、受注者との直接的なコミュニケーション、意思疎通に限界があることから、我々技術系の職員が施設所管課をサポートするために、この講演会を開催することとしたのです。我々のラインには複数名の一級建築士もいますし、より良い公共施設の維持管理に向けて頑張りたいと思っています。

 

講習会の内容については、まだまだ検討中ですが、私としては委託業務ということから、「委ねて託す」ことに説明のポイントを置きたいと思っています。我々発注者側の思いを受注者である設計事務所に理解してもらい、公共が担うべき役割に関して専門性を発揮してもらうことが理想的な委託業務となるはずです。

 

税金の付託を受けて、住民の福祉の向上に努める。この基本的で最重要な役割をどのようにこの委託業務で実現するか・・大げさではなく、実際にそこに視点を合わせて企画していきたいと思っています。

よく公共サービスには「B/C」費用便益の考え方が用いられますが、「便益」とは何か?「結果、効果、成果」とはどう違うのか?そのあたりまで突っ込んだ講演会にしたいとイメージしています。

 

次年度、また一歩前がかりに攻めていきたいです。